今日は、なんちゃってすぎる縄文ドングリクッキーを作った話をするね。
今回は実際に縄文ドングリクッキーのようなものを作ってみたという体験談をお話しますね!
目次
縄文クッキーとは?
縄文時代といえば、ドングリ・クリ・クルミなどの堅果類がメジャーフードとして人びとの生活を支えていました。
縄文クッキーとは、ドングリ類を粉末にしハチミツやヤマイモなどのつなぎを使って固めたもので、粉末をこねて成形し、炉の灰の中などにいれて焼き上げたもののことをいいます。
ただ、山形県押出遺跡からはドングリ類はみつかっていないので、クリの実などをペーストにして作られただろうといわれていますし、クッキーだけでなく、肉や野菜とまぜてハンバーグのようにしたものもあるそうです。
地域によって生えている植物やとれる動物・魚などが違っていたから、混ぜるものも違ってくるんだね。
縄文クッキーには渦巻き状の文様が描かれているものもあります。
縄文クッキーの存在は確かでしょうが、日常的に食されていたのか、移動時の携行食だったのか、祭祀用だったのかは不明だそうです。
ドングリの粉をゲットする
筆者は、秋になるとさまざまなドングリが拾える田舎に住んでいるため、当初はドングリを拾って、自分でアク抜きをして粉にしてみよう!とも思いましたが、調べてみると、ドングリの種類にもよるでしょうが、アク抜きにはそれはもう・・手間、手間、手間・・!
ごめんなさい。無理です。
というわけで・・
こちらをゲットしました。
国産のものもあるらしいのですが、気軽に購入できるのがこちらでしたので、韓国のものにさせていただきました。
なぜ韓国かというと、韓国ではドングリの粉を使ったゼリー状の食品「トトリムク」がポピュラーな食べ物らしいのです。
普通に食べられているものなら、春の山菜などのアクによって胃が痛くなる筆者にも安全だろう。そう思って封をあけたのでありました。
実際に縄文クッキーを作ってみる
ドングリの粉をあけた時の感想は・・匂いが、なんか懐かしい感じ?おばあちゃん家のふすまみたいなにおい?(※個人の感想です)
材料と作り方
材料
ドングリ粉と卵以外は、縄文時代にはなかったものばかりですが、今回の目的はドングリを味わうことでしたし、あわよくば子どものおやつにしてやろうと思っていたので、いつも作っているクッキーの粉の半量をドングリ粉にしただけにしました。
材料
- ドングリ粉・・・150g
- 米粉・・・150g
- 卵・・2コ
- キビ砂糖・・100g
- バターとオリーブオイル・・あわせて100g
作り方
作り方といっても、混ぜて焼くだけですが。。
混ぜてみるとすごい色・・米粉の白さはほぼ打ち消されました。
材料を混ぜて、冷蔵庫で寝かせて、形成。
焼きます。
米粉クッキーの場合は、焼き目がつくので焼き上がりが分かりやすいですが、ドングリクッキーの方は色が濃いので焼けたかよくわからない・・少ししっかりめに焼く。
焼きすぎて焦げかけたものもありました。
縄文ドングリクッキーのお味は?
完成です。
お味は・・ドングリの控えめなほろ苦さがあります。
香りはあまりないかな。
もっとドングリ粉いれてもよかったかもと思うくらい、ドングリというものは控えめな=淡泊な食べ物だったのかなと思いました。
子どもたちは、食べられるけれどいつものクッキーの方がおいしいとのことでした。(そりゃそうだ)
色の比較です↓
ドングリクッキーを作った感想
ドングリ粉のなんちゃって縄文クッキーを作ってみて、以下のことを感じました。
縄文ドングリクッキーを作った感想
- ドングリ粉は思ったより主張が少なく淡泊なので、汎用性が高そう。
- ほろ苦さはあるが、香りはあまりないので、普通のクッキーの方が好みの人は多いだろう。
- はじめてのドングリ粉でテンションが上がり、ドングリ粉の色もあいまって、ついつい土偶のかたちまで作りたくなる魅力が、縄文ドングリクッキーにはある。
ドングリの味に飽きないように縄文の人びとはいろいろな食べ方をしていたかもしれないね!
もっと厳密に作りたい方は、ドングリ採集からはじめて・・ヤマイモやハチミツなどで作るといいかもしれません。